血尿
健康診断などで尿検査を行った際に、「おしっこに血が混じっています」、「尿潜血反応陽性です」などといわれた経験をお持ちの方は少なくありません。こうしたいわゆる「血尿」は、尿をつくる腎臓や尿の通り道の病気のサインとして重要です。血尿が発見される頻度は年齢とともに増加します。比較的女性に多く見られるといわれていますが、もちろん男性にも起こるので、安心はできません。
定期的に血尿の有無を検査しましょう
血尿というと、ご自身が目で確認できるケースをイメージされる方もいらっしゃるようですが、尿の色が赤いかどうかでは判断できません。おしっこが赤いなど、尿に血が混じっていることが目で見て判断できる肉眼的血尿もありますが、目で見ても尿の色の変化は察知できない顕微鏡的血尿も非常に多く見られます。尿の色が赤く見えたとしても、血尿以外の原因による場合もあります。患者さま自身では正確に判断できませんので、定期的に尿検査を受け、血尿の有無をきちんと調べるようにしましょう。
血尿の原因となる疾患
血尿の原因としては、悪性腫瘍や結石、膀胱炎、腎臓疾患など、様々な病気が考えられます。特に、肉眼的血尿が見られる場合は重大疾患の可能性もありますので、すぐに当クリニックをご受診ください。顕微鏡的血尿のケースであっても、血液から尿を濾過する器官である糸球体に何らかの原因があることがあります。この場合、尿にたんぱくが混じっているかどうかが重要なカギになります。
蛋白尿
蛋白尿の原因としては、急性腎炎や慢性腎炎などの腎臓に限局した病気と、糖尿病、膠原病、高血圧など、全身疾患の一部として腎臓に障害が起きる場合があります。原因によって、治療法もそれぞれ異なってきますので、まずは正確な診断を行って原因を突き止めることが大切です。当クリニックでは、原因を突き止めるお手伝いをし、結果に応じて必要な場合には、適切なアドバイスをいたします。