前立腺肥大症とは
男性の膀胱の近くには、栗の実大の臓器が尿道を取り囲んでいます。この男性特有の臓器が前立腺です。精子の活動性を高める前立腺液を分泌する重要な働きを担っているのですが、前立腺肥大症になると、尿道を圧迫したり、前立腺の筋肉が過剰に収縮して尿道が圧迫されたりするため、尿が出にくくなるなどの排尿トラブルが頻発します。
主な原因
前立腺が肥大する原因は、はっきりとは解明されていませんが、男性ホルモンの働きや生活習慣病、食生活などが関係するといわれており、一般的に加齢と共に前立腺肥大症は増加することが明らかになっています。日本人男性の場合、55歳以上の2割ほど、すなわち5人に1人くらいに前立腺肥大の症状があり、80歳以上になると8割以上の方が前立腺肥大症になるといわれます。
前立腺肥大症の主な症状
- 尿をする回数が多い(1日8回以上)
- 急に尿がしたくなって、我慢できないことがある
- 夜、何度もトイレに行く
- 排尿に勢いが無い、時間がかかる
- 尿が出にくいことがある
- 残尿感がある
- 尿を漏らしてしまう
など
前立腺肥大症の検査
まず尿検査、血液検査、腹部エコー検査などが行われます。さらに詳しく調べるための検査としては、直腸内指診、尿流測定、残尿測定、直腸エコー検査、尿道膀胱鏡検査、エックス線検査(尿路造影)などがあります。
前立腺肥大症の治療法
薬物療法で対応できることが多いです。患者さまによっては手術療法が必要となります。その場合患者様に適した手術療法をすすめるために君津中央病院、亀田クリニックなどにご紹介致します。当クリニックでは、診察や検査の結果を総合判断して、その患者さまに最も適した治療法をお勧めいたします。