膀胱がん
尿路に生じる悪性腫瘍の中では、膀胱がんが最も死亡数が多いといわれています。罹患数でも一番多く、尿路がん全体の約半数を占めます。膀胱がんは、膀胱鏡検査を行えば、ほとんどは診断がつきます。尿にがん細胞が落ちているかどうかを調べる尿細胞診も有効な検査です。
膀胱がんの主な症状
- 痛みを伴わない赤褐色の尿が出た
- 一日に何度もトイレに行きたくなる
- 排尿時に痛みがある
- 尿の色が混濁している
- 排尿後にも尿が残っている気がする
- 腹部に痛みや違和感がある
- 排便時にも出血が見られるようになった
主な治療法
膀胱がんの治療の主体である外科的治療には、大きく分けて2つの方法があります。一つは、腰椎麻酔をかけて膀胱鏡で腫瘍を観察しながら、がんを電気メスで切除する方法です。もう一つは全身麻酔下に膀胱を摘出する方法です。手術の前に抗がん薬による治療を行うこともありますし、手術の後に抗がん薬による治療を行うこともあります。外科的治療のほかには、放射線療法や化学療法、BCGまたは抗がん剤の膀胱内注入療法などがあります。