予防接種を行えます
細菌やウイルスなどの病原体からつくったワクチンをあらかじめ接種しておくと、体内に免疫が付けられ、特定の病気に罹患しにくくなります。使用するワクチンは、感染症の原因となる各種の細菌やウイルスの病原性を弱めたり、また、それらを無毒化したりしてつくられます。これを注入することによって、体内に抗体ができるのです。
当クリニックでは、主に成人向けのインフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹ワクチン、コロナワクチン接種を行っております。希望される方は、お電話または電子メールにてご予約の上、指定日時にお越しください。なお、インフルエンザ・肺炎球菌ワクチン・帯状疱疹ワクチン以外の予防接種についても対応可能なことがあるので、お気軽にご相談ください。
インフルエンザワクチン
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる急性呼吸器感染症で、このウイルスに感染すると1~3日くらいの潜伏期間を経て発症し、38℃以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状が現れます。併せて普通の風邪と同様に、喉の痛み、鼻水、咳などの症状も見られます。お子様では痙攣や中耳炎、稀には急性脳症を、高齢者や基礎疾患をもつ方では肺炎を併発するなど、時に重症化するケースがありますので、インフルエンザ予防接種を受けるようにしてください。
肺炎球菌ワクチン
肺炎は、主に細菌やウイルスなどの病原微生物が肺に感染して炎症を起こす病気です。呼吸器の防御機能が病原微生物を排除できなかった場合や、病気やストレスなどのために免疫力が落ちている時など、つまり感染力が防御力を上回った際に、病原微生物が上気道から下気道、そして肺にまで入り込んで感染し、肺炎になってしまうのです。特に高齢者や基礎疾患を持っている方は肺炎にかかりやすく、しかも治りにくい傾向がありますので、肺炎球菌ワクチンの接種をお勧めいたします。
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹は、子供のころにかかる水ぼうそうが原因です。水ぼうそうと同じウイルスにより起こります。水ぼうそうにかかった後、ウイルスが死滅することなく神経節に潜伏していて、ストレスや疲労、免疫力が下がったときに再活性化されます。再活性化された水痘・帯状疱疹ウイルスは神経節支配領域の皮膚上皮細胞に到達し、体の左右どちらかの神経に沿って痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが多数出現し帯状に見える帯状疱疹を発症します。帯状疱疹ワクチンは帯状疱疹の発症、重症化を防ぐためのものです。帯状疱疹の後遺症が長く続くこともありますので、50才からの帯状疱疹ワクチンの接種をお勧めします。
各種健康診断を行えます
当クリニックでは、雇用時健診や定期健診、特定健診など各種健康診断を受け付けております。希望される方は、事前のお電話にてご予約の上、指定日時にお越しください。健康診断は、特に自覚症状が無くても、隠れた病気を早期に発見する上で有効です。1年に1回は健康診断を受けましょう。
健康診断で行われる主な検査項目
- 基本的な項目
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- 既往歴の調査(これまでに罹患したことのある病気、服薬歴、喫煙習慣など)
- 身体診察(自覚症状や他覚症状の有無)
- 身長、体重、腹囲の検査
- BMIの測定(体重と身長に基づく肥満度)
- 血圧の測定
- 肝機能検査(AST、ALT、γ-GTP)
- 血中脂質検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロールなど)
- 血糖検査(空腹時血糖、またはヘモグロビンA1c)
- 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無)
など
- 詳細な項目
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- 貧血検査(貧血の既往歴を有する者、または視診などで貧血が疑われる者)
- 心電図検査(高血圧や不整脈が疑われれる者)
- 眼底検査(血圧または血糖が基準値以上の場合)眼科で詳細に検査します
- 血清クレアチニン検査(血圧または血糖が基準値以上の場合) など