毛孔性角化症 とはどういうものですか？

上腕（二の腕）などに毛穴（毛孔）に一致したザラザラしたブツブツ（１～３mm大）が多数見られる病気です。毛包にケラチンが蓄積することによって引き起こされる、非常に一般的な乾燥肌の状態です。

毛孔性角化症 の原因は何ですか？

常染色体優性遺伝で子供を連れてきた母親にも前から気になっていたと言われることがあります。性差はなく、しばしば家族性に発症します。毛包の上部内層の異常な角化が原因で発生します。毛孔性角化症で見られる毛包の異常は、フィラグリン遺伝子の変異に起因している可能性があります。はっきりした原因は不明です。

毛孔性角化症 の症状はどういうものですか？

主として上腕、大腿伸側、ほほ、肩、おしりに紅色あるいは褐色の硬いブツブツが毛穴に一致して多数見られます。胸、背中、四肢の遠位部に見られることもあります。左右対称に見られることが多いです。触るとザラザラしています。かゆみなどあるのはまれです。

毛孔性角化症 はどの年齢に多いですか？

学童期～思春期に自覚されることが多いです。10 代の 50 ～ 70%、成人の 40% が罹患します。

毛孔性角化症 の診断はどうしますか？

発疹の性状や経過などから臨床診断されます。ダーモスコピーでは細毛を認めます。生検を行った場合、毛包漏斗部に角栓の形成を認めます。

毛孔性角化症 の治療はどうするのですか？

思春期以降は年単位の経過で自然に軽快することが多いです。通常、この状態は 30 歳までに目立たなくなることが多いです。ただ35％が時間の経過とともに改善し、43％が症状の持続を認めたという報告もあります。上腕など露出部に生じた発疹により外見上の悩みがある場合は角質溶解遊離作用のある成分（サリチル酸、尿素）を含む外用薬などを塗布します。１０％サリチル酸軟膏、ヒルドイド軟膏、ボンアルファ軟膏など。

時にレーザー治療

毛孔性角化症 の生活上の注意点は何ですか？

発疹部を強くこすったり傷つけたりすると悪化して瘢痕が残る可能性があります。

皮膚の保湿、清潔を保ち、外用薬によるスキンケアを継続すれば肌の外観を改善することができ、維持できます。

49パーセントは夏季に改善が見られ、47パーセントは冬季に症状が悪化しました。

冬季に顕著になる傾向があり、空気中の水分含有量の減少が原因である可能性があります。肌の乾燥で悪化することがあります。

毛孔性角化症 に似ている病気は何ですか？

尋常性魚鱗癬：皮膚にびまん性に細かい角化が見られます。

毛孔性紅色粃糠疹、毛包炎、アトピー性皮膚炎、稗粒腫など

TEL：0438-25-2515