黄菌毛(おうきんもう)-大和クリニック-木更津市の皮膚科

黄菌毛とはどういうものですか?

黄菌毛は、腋毛(わき毛)の表在性細菌感染症 です。この病気は、毛幹に付着する黄色、黒、または赤色の顆粒状の結節または凝結を特徴とします。また、陰毛、陰嚢毛、臀部間毛にも影響を与える可能性があります。

黄菌毛は原因は何ですか?

コリネバクテリウム属 およびセラチア菌の異常増殖によって引き起こされます。凝結物は密集した細菌で構成されています。この細菌は体の湿った部分で増殖するため、主に脇の下の毛に影響を及ぼし、程度は低いですが陰毛にも影響を及ぼします。

黄菌毛はどのような人に起こりますか?

温帯および熱帯気候の人に発生します。多くの女性が脇毛を剃っているため、青年から高齢の男性に多く診られます。多汗症や肥満が基礎疾患にあることもあります。体を接触するアスリートにもみられます。

黄菌毛の症状は何ですか?

黄色から白色、黒色、赤色(赤と黒は熱帯気候で見られます)の顆粒状のものが毛を取り囲むように付着しています。自覚症状はありません。この細菌は、汗に含まれるテストステロンを臭い化合物に代謝することで悪臭を引き起こすことがあります。脱毛はまれで、細菌が侵入して毛幹を破壊することが原因です。 

黄菌毛の診断はどうしますか?

臨床的外観によって診断されます。ダーモスコピー、KOH滴下顕微鏡検査、グラム染色、ウッド灯で黄色、白、青などの蛍光発色をみます。

黄菌毛の治療はどうしますか?

剃毛がまず行われます。

コリネバクテリウム感受性軟膏(テトラサイクリン、クリンダマイシン)など外用療法

黄菌毛の生活上の注意点は何ですか?

腋毛、陰毛を洗った後はよく乾かしてください。

多汗、肥満の改善を考えましょう。

塩化アルミニウム配合の制汗剤が発汗を抑えましょう。

黄菌毛の症状はどのような病気に似ているときがありますか?

この症状は、ケジラミ症 やトリコスポロンアセリエ感染症に似ている場合があります。

TEL:0438-25-2515