脂腺母斑(しせんぼはん)-大和クリニック-木更津市の皮膚科-頭に毛の生えていない黄色いあざがあります。
生まれつき黄色いあざが頭にあります。毛は生えていないです。
脂腺母斑 とはどういうものですか?
生まれつきあるいは幼少期より主に頭または顔面に現れることが多い黄色から少しオレンジ色がかったまたは黄褐色の色調の母斑(あざ)です。耳の周囲、頚部または体幹に生じることは少ないです。毛は生えていないです。多くの場合、楕円形または線状です。
*母斑とは、皮膚に生じる腫瘍のひとつ、一般的には「あざ」として知られています。
思春期には思春期ホルモンの影響により、盛り上がり、表面が凹凸、イボ状様の外観が増強します。また結節状になり、円形、楕円形、または線状になり、長さは約 1 cm から 10 cm 以上までさまざまです。 単発性であることが多いですが、多発性で広範囲に及ぶこともあります。
脂腺母斑 はどういう人に起こりますか?
リスク要因として家族歴があるという点を除けば、女性も男性も同じように影響を受けます。
脂腺母斑 の原因は何ですか?
脂腺母斑は先天性奇形です。これは、出生前に外胚葉と呼ばれる胎児の外層に生じる欠陥から生じます。厳密には毛包腫瘍に分類され、良性です。
脂腺母斑 の合併症は何ですか?
10~20% では、病変内に別の二次腫瘍が成長することもあります。
ほとんどの場合良性で、最も一般的なのは毛芽腫です。ただ悪性腫瘍(1%未満に基底細胞癌、更に低い確率で扁平上皮癌など)が発生することもありますので、定期的な観察が必要です。
脂腺母斑病変は、特に大きい場合、複数の内部異常を伴うことがあります。また関連する問題には、頭蓋内腫瘤、痙攣、知的障害、骨格異常、色素変化、眼病変および腎の過誤腫があります。
脂腺母斑 の診断はどうしますか?
身体検査と病歴の質問だけでこの病気を診断できる場合があります。診断を確定するために皮膚生検を行うこともあります。
脂腺母斑 はどのように治療しますか?
レーザー治療、外科的切除などです。
脂腺母斑 と似ている病気は何ですか?
脂漏性角化症(老人性疣贅)です。脂腺母斑とは関係ありませんが、老人性疣贅に対して青年性扁平疣贅という病気があります。