嵌頓包茎 (かんとんほうけい)-大和クリニック-木更津市の泌尿器科

嵌頓包茎 とはどういうものですか?

包皮の出口(包皮輪)が亀頭の大きさに比べて狭く、包皮を亀頭の側に剥いたときに、狭い包皮輪が亀頭部を締め付け循環障害を起こし、むくみが生じ包皮が元に戻らなくなった状態です。最初に陰茎亀頭と包皮からの静脈血とリンパの流れを阻害し、亀頭の浮腫を引き起こします。進行性の浮腫により、動脈の流れが阻害されると陰茎亀頭の壊死が生じる可能性があります。

嵌頓包茎 はどういう人に起こりやすいですか?

16歳以上の成人男性全体の約1%に発症するという報告もあります。ほとんどの場合、医原性(陰茎検査やバルーンカテーテルの挿入など)または不注意によって引き起こされます。自傷行為や、軟性下疳などでも起こります。

嵌頓包茎 の症状はどういうものですか?

包皮輪の締め付けによる包皮と亀頭の紅斑、痛み、腫れなどがあります。陰茎の遠位部の急性の痛みと腫れを示しますが、痛みが常に存在するわけではありません。小児では、嵌頓包茎は急性尿路閉塞として現れる場合があります。

嵌頓包茎 の診断はどうしますか?

視診と、包皮を元に簡単に戻せないことで診断します。

嵌頓包茎 の治療はどうしますか?

用手整復法:浮腫が軽度の場合は,両方の示指と中指で陰茎を挟み,親指で亀頭を押し込むようにすると腫脹した包皮に吸い込まれるように亀頭が押し込められます。浮腫が高度の場合は,整復を試みる前に包皮にガーゼや弾性包帯を軽く巻いて圧拍し浮腫を軽減させた後に整復します。

手術:背面切開術(陰茎背面で包皮輪の皮膚を縦切開し絞厄を解除すると包皮を戻すことが出来ます)。包皮の浮腫や皮膚障害の程度によって、引き続いて環状切開術を施行するか、浮腫や炎症の消退を待って改めて環状切開術をします。

嵌頓包茎 に似ている病気は何ですか?

亀頭包皮炎、接触性皮膚炎、蜂窩織炎、虫刺され、陰茎の浮腫、陰茎血腫などがあります。

TEL:0438-25-2515