陥入爪(かんにゅうそう)-大和クリニック-木更津市の皮膚科
陥入爪とはどういうものですか?
陥入爪とは、足の爪の側面や角が、足の指の端や側面の皮膚に食い込むことで炎症が起こり、足の指の痛み、赤み、腫れを伴う状態です。
陥入爪はどこに出来ますか?
主に足の親指の外側に起こりますが、足の指の両側の爪、またはどの足の指の爪でも陥入する可能性があります。
陥入爪はどうして起こるのですか?
最も一般的な 2 つの理由は、足に合わない靴と不適切に切られた爪です。
最も多い原因は、爪を切るときに短くきりすぎたことによるものです。足の爪を短く切りすぎたり、端が真っ直ぐに切らずに丸くなっていると、爪が皮膚に食い込んでしまう可能性があります。
足の指に余分な圧力がかかると発生することがあります。きつい靴、ハイヒール、先のとがった靴などの合わない靴を履くと、足の指が圧迫されてしまい、爪が皮膚に食い込み、正常に伸びることができなくなります。よく歩く場合やスポーツをする場合は、靴が少しでもきついとこの問題が発生する可能性があります。
爪の角をつまんだり引き裂いたりすると、陥入爪が発生する可能性があります。
足の指をぶつけたり、足の指を踏まれたりするなどの外傷も陥入爪の原因となることがあります。
先天的に爪が足の指に対して大きすぎるケースもあります。
爪の真菌感染症で足の爪が肥厚したり広がったりすることがあります。
陥入爪はどのような症状を起こしますか?
爪が皮膚に食い込み、炎症を生じ、痛み、発赤、腫れを起こします。食い込んだところにしばしば、出血しやすい肉芽が形成されます。炎症が続くと硬く肥厚することもあります。
細菌感染を起こすことがあります。重篤な場合は皮膚の潰瘍や壊死を起こすこともあります。骨まで広がることもあります。糖尿病、血行不良、神経障害のある人では深刻になる可能性があります。
陥入爪の診断はどうしますか?
見た目と経過より診断します。肉芽が形成され悪性腫瘍との判断が難しいときは、生検が必要になることもあります。
細菌感染、真菌感染があるときは、培養を行います。
陥入爪の治療はどうしますか?
軽症の場合
テーピング法(テープの復元力を利用して接触を軽減します)、コットン法(爪と皮膚の間にコットンを挟みます)
重症の場合
爪の部分切除、弾性ワイヤー矯正、アクリル人工爪療法、CO2レーザー治療、フェノール腐食法
細菌感染が合併した場合
抗生物質の軟膏、内服など。
陥入爪の生活上の注意点は何ですか?
足の爪の切り方が不適切だと、爪の端や角が皮膚に食い込むことがあります。足の爪は、爪の上部が直線になるように真っ直ぐに切ります。爪の角が四角い形になるようにします。
爪を短く切りすぎないようにしてください。深爪はいけません。
合わない靴はいけません。フィット感が大切です。出来るだけくつひもで締めるタイプを選んで、足の幅などに合わせて、ひもでしめてください。
足を清潔で乾燥した状態に保ちます。
陥入爪と巻き爪の違いは何ですか?
陥入爪は、爪の先端が周囲の皮膚に刺さって炎症を起こした状態です。巻き爪は爪の端が内側に曲がって丸く変形している状態です。巻き爪があると陥入爪が起こりやすいのです。