自家感作性皮膚炎とはどういうものですか？

局所的な炎症性皮膚疾患に反応して生じる急性の全身性皮膚炎です。かゆいぶつぶつをかくうちにぶつぶつが全身に拡がる皮膚炎です。原因となった発疹と全身に散布した発疹があります。

自家感作性皮膚炎 の原因となる病変は何ですか？

貨幣状湿疹、うっ滞性皮膚炎、接触性皮膚炎（かぶれ）などがあります。下腿の病変が多いです。

自家感作性皮膚炎 の症状はどういうものですか？

もともとある発疹が悪化し２週間程度で散布した発疹が四肢、体、顔に原則対称性に急速に生じます。
かゆみを伴います。散布した発疹は同じ発育段階にあります。散布した発疹の原因は不明ですが、免疫反応と考えられています。

自家感作性皮膚炎 はどういう人に起こりますか？

子供と成人に発生する可能性がありますが、通常は高齢者の下腿に原因となる病変が起こり、その後散布した発疹が出来ます。

自家感作性皮膚炎 の症状はどういうものですか？

急性、対称性、全身性の急性湿疹として現れ、非常にかゆみが強くなり、睡眠が妨げられる傾向があります。
前腕、下肢、大腿部、胴体が一般的に影響を受けます。外観は様々で、水ぶくれ、隆起、かさぶた、ブツブツなどがあります。場合によっては、発熱や食欲不振などの体調不良を感じることがあります。

自家感作性皮膚炎 の検査はどうしますか？

疥癬の検査（ダーモスコピー）、カビ（白癬菌：原発巣に直接検鏡法で白癬菌を認めますが、散布した発疹には白癬菌を認めません）検査、細菌検査（原発巣の憎悪に二次感染が合併して蜂窩織炎や伝染性膿痂疹を併発することがあります）、アレルギー検査など

自家感作性皮膚炎 の治療はどうしますか？

原発巣を改善しないと散布した発疹は改善しません。

ステロイド外用療法、原発が白癬菌の場合は抗真菌剤、原発に細菌感染併発があるときは細菌培養後抗菌薬
抗ヒスタミン薬、重症の場合ステロイド内服

自家感作性皮膚炎 の方への説明はどうしますか？

自家感作性皮膚炎は特殊な免疫システムの異常です。もともとある発疹が悪化したことで、全身に似たような発疹が出来てしまう病気です。もともとの病気を治療すれば、全身の発疹も良くなります。

自家感作性皮膚炎に似ている病気は何ですか？

疥癬、痒疹、水痘のごく初期、ジアノッティ症候群、薬疹、アトピー性皮膚炎の一時増悪期、多形滲出性紅斑、水疱型類天疱瘡などがあります。

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