寝ているときだけ、勃起(ぼっき)すると痛いのはなぜ?( 睡眠関連疼痛性勃起 )-大和クリニック-木更津市の泌尿器科

睡眠関連疼痛性勃起 とはどのようなものですか?

通常、男性は夜寝ている間3~5回勃起を起こします。これらの勃起は痛みを伴うものではありません。また、この勃起は性的に刺激されて起こるわけではありません。

ただし、睡眠に関連した有痛性勃起が起こる男性(まれです)は、多くの場合、勃起の痛みで目覚めます。最大1時間続く可能性がある勃起時痛です。夜間に複数回発生し、睡眠不足、日中の倦怠感、不安などが起きます。この睡眠に関連した有痛性勃起がおこる男性は通常、セックス中に痛みを伴う勃起はありません。しばしば正常な性機能を持っています。

睡眠関連疼痛性勃起 の原因は何でしょう?また治療法は?

原因はまだ不明です。

定まった治療法はありません

研究によると、一部の男性は睡眠時無呼吸症候群に関連しており、睡眠時無呼吸症候群をCPAP療法で治療した後、症状が消失したことがわかっています。

バクロフェンは、副作用が許容可能で最もよく使用される薬です。ホスホジエステラーゼ5型阻害剤は潜在的な治療法と考えられています。複数の薬剤を併用することが最も効果的なアプローチとしている報告もあります。睡眠時無呼吸症候群によるものに対して、CPAP療法、レム睡眠阻害作用のある薬、バクロフェンの併用は大きな効果を発揮するようです。

睡眠時無呼吸症候群とは、どんな病気ですか?

*睡眠時無呼吸症候群とは大きないびきとともに、睡眠中に何度も呼吸が止まる病気です。睡眠中に何度も呼吸が止まったり,浅くなったりして体の低酸素状態が発生する病気です.その結果、起床時に頭痛がしたり、体がだるかったり、日中にねむたくなるなどのさまざまな症状が表れる疾患の総称です。睡眠中の低酸素や日中の眠気などによるストレスのために、高血圧、脳卒中、心筋梗塞などの発生を増加させます。糖尿病、高脂血症もしばしば合併します。これらの合併症により、突然死される患者さんもいます.夜間の尿量が増え、夜間頻尿になりやすいことも知られています。

持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)とはどういうものですか?

*持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)は、睡眠時無呼吸症候群における治療の柱といえる治療法です。鼻に装着したマスクから送り込んだ空気の圧で空気の通り道を確保する治療です。患者さんに適した空気圧を設定することで、睡眠中に気道塞がれるのを防ぎ、呼吸がスムーズにできるようになります。

バクロフェンはどういう薬ですか?

*バクロフェンは、商品名はリオレサール、ギャバロン。種々の疾患による痙縮に対して用いられます。筋肉をほぐし、痛みをやわらげるお薬です。 痙性麻痺など筋肉がこわばる病気や、脳卒中の後遺症の治療に用います。 筋肉を緊張させている神経をしずめる作用があります。

TEL:0438-25-2515